いじめ、児童虐待、自殺、ひきこもり、不登校等々今を生きる若者にとって、現代は過酷な時代ではないでしょうか。また、ニート(造語:学ぶことや働くことに踏み出せない若者を指す)の増加など、次代を担う若者たちの予想しなかった動きに大人たちは困惑し、そして既存の教育システムは崩壊したように見えます。

 公益財団法人 全国青少年教化協議会(全青協)はこうした問題の本質に目を向け、青少年が直面している多様な課題に対処するために、仏教や寺院がどの様な役割を果たせるかを考え、支援事業を推進してきました。 

 最近では不登校やひきこもり問題を中心に取り組んでいました。ちょうど不登校が「登校拒否」と呼ばれていた頃からのことです。そうしたなか、全国で彼らの支援活動している寺院・団体へ呼びかけ、不登校やひきこもりの自立支援やサポートを行うネットワークづくりを進めてきました。なぜなら、既存の教育システムが機能しない昨今、寺院の持つオルタナティブな空間が、彼らの自立への一助となると考えているからです。

 ネットワークの名称は「てらネットEN」に決まりました。「EN」とは縁を表します。人との出会い、つながりを大事にしたいというネットワークの姿勢を文字に込めました。